この記事は、リハビリ部門で土日祝の出勤ローテーションを組むときの一般的な考え方を紹介するものです。休日の扱いや振替休日の運用は、自院の就業規則に沿って決めてください。
入院患者のリハビリを土日祝も途切れさせないために、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が交代で休日に出勤する病院は少なくありません。休日の出勤は、回数が少しずれるだけでも不公平感につながりやすいものです。偏りなく回すためのポイントを整理します。
1. 休日に必要な人数を職種ごとに決める
まず「土曜は何人、日曜・祝日は何人」を、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士それぞれについて決めます。病棟ごとに担当が決まっている場合は、病棟ごとの必要人数も考えます。ここがあいまいだと、組むたびに人数の判断が変わり、公平さを比べられなくなります。
2. 振替休日と代休の違いを押さえる
休日に出勤した分の休みの取り方には、「振替休日」と「代休」があり、労働基準法上の扱いが異なります。労働局の資料では、振替休日は、あらかじめ休日と勤務日を入れ替えることで、元の休日に出勤しても通常の勤務と同じ扱いになる(休日労働の割増賃金の問題は生じない)と説明されています。一方、代休は、休日に出勤させた後でその代わりに別の日の勤務を免除するもので、休日労働の扱いになります。
振替休日でも、振り替えた休日が週をまたいで、その週の労働時間が法定労働時間を超える場合は、時間外労働の割増賃金が必要になることがあります。ローテーションを組むときは、出勤した週の中で振替休日を取れるようにしておくと扱いが明確になります。
3. 回数の公平さを月と年で見る
土日祝の出勤回数は、1か月だけで見ると祝日の並びなどでどうしても差が出ます。月ごとの回数に加えて、数か月〜1年を通した合計で偏っていないかを見ると、納得感のあるローテーションになります。誰がいつ出勤したかを一覧にしておくと、次の月の調整もしやすくなります。
4. 連続しないように間隔をあける
同じ人が2週続けて土日に出勤すると、休みの取り方が偏ります。前の休日出勤から一定の日数をあける、土日の両方に続けて入らない、といったルールを決めておきます。
5. 希望と事情を先に集める
学会・研修や家庭の事情で出勤できない休日は、組む前に集めておきます。締め切りと、1人あたりの希望の上限を決めておくと、組んだ後の差し替えが減ります。
当直シフトナビでは、土日祝の出勤を勤務の種類として登録すると、職員ごとの回数が偏らないように自動で割り当てられます。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のように、人ごとに入れる勤務を分けることもでき、前の出勤からあける日数や月の上限回数も設定できます。平日の勤務パターン(午前・午後の担当など)を週ごとのテンプレートから月の勤務表に展開する機能もあります。
土日の回数を含む公平さの考え方はこちらの記事でも解説しています。