複数の診療科の当直表を1人(あるいは少人数)で統括している場合、科ごとにファイルや 運用ルールがバラバラだと、全体像を把握するだけでも一苦労です。この記事では、 複数科の当直管理でよくある課題と、整理の方向性を解説します。
複数科を統括する立場で起きがちな課題
- 科ごとに別々のExcelファイルで管理されていて、全体の状況を横断的に見られない
- 科によってフォーマット・ルールの表現がバラバラで、引き継ぎ・比較がしにくい
- 各科の担当者にどこまでの権限を与えるか(自科のみ編集可にしたいが、統括者は全科見たい)が 整理されていない
- 医師が複数科を兼務している場合、負担の合算が別途手作業になる
フォーマットを統一する
まず着手しやすいのは、科ごとにバラバラなフォーマットを統一することです。 当直・日直・オンコールといった種別の呼び方、ルールの記載方法(中N日・NGペア等)を 科をまたいで揃えておくと、比較・引き継ぎが格段にしやすくなります。 フォーマットが統一されていないと、そもそも「どちらの科が忙しいか」を比較することすら 困難になります。
権限を切り分ける
統括する立場としては全科を見たい一方、各科の担当者には自分の科の情報だけを 編集させたい、というニーズがよくあります。権限を分けずに全員が全科にアクセスできる 状態にしてしまうと、誤って他科のデータを編集してしまうリスクや、 本来見えるべきでない情報が見えてしまう懸念が生まれます。
| 統括する立場 | 全科を横断して閲覧・管理でき、部署(科)を必要に応じて追加できる |
| 各科の担当者 | 自分の科のデータのみ編集可能。他科のデータは見えない、または閲覧のみ |
権限を分けずに運用を始めてしまうと、後から「実は他科の担当者に見せたくない情報があった」 と気づいても、データがすでに混在してしまっていて切り分けが難しくなります。 複数科を管理する構想がある場合は、早い段階で権限設計をしておくことをおすすめします。
当直シフトナビは、1つの契約で複数の診療科をまとめて管理できます。統括管理者は 部署(診療科)を追加でき、各部署のデータは完全に分離しつつ、統括管理者はいつでも 部署を切り替えて閲覧・管理できます。各科の担当者には「科管理者」ロールを付与することで、 自分の科の範囲内だけの編集権限に制限できます。医師登録数は組織全体で合算して課金されるため、 科ごとに別々の契約を結ぶより料金面でも合理的です。
医師の兼務をどう扱うか
複数科を兼務する医師がいる場合、片方の科での当直負担がもう片方の科の当直組みに 影響することがあります。統括する立場では、兼務医師の負担を科をまたいで把握できるように しておくと、特定の医師に負担が集中する事態を防ぎやすくなります。
複数科対応は、単に「1つの画面で複数のExcelを開けるようにする」以上の設計が必要です。 権限・データの分離・兼務医師の負担把握まで含めて検討することで、 統括する立場の負担を実質的に減らせます。