「この2人は同じ日に組ませたくない」「この2人は必ず一緒に組ませたい」——当直表を組む人なら 一度は直面する制約です。表向きには出しにくい理由であることも多く、対応を後回しにしがちですが、 放置すると特定の医師に負担が偏ったり、現場の人間関係が悪化したりする原因になります。
なぜNGペア・必須ペアが必要になるのか
- 指導医と若手を必ずセットにしたい(必須ペア)
- 経験年数が近い2人を同時に組ませると対応力が不安(NGペア)
- 人間関係への配慮(NGペア)
- 特定の組み合わせだと業務の分担に偏りが出る(NGペア)
NGペアは「仲が悪いから」という理由だけとは限りません。経験年数・専門・対応力のバランスを 考えた結果としての制約であることも多く、伝え方に配慮しつつ運用すること自体は まったく後ろめたいことではありません。
手作業での管理の限界
Excel等で管理する場合、NGペア・必須ペアの情報は別シートにメモしておき、当直表を組む際に 毎回目視で照らし合わせる、という運用になりがちです。この方法には次の限界があります。
① ペアの数が増えると照合漏れが起きる
NGペアが2〜3組であれば目視でも対応できますが、5組を超えたあたりから、 すべての日付・すべてのペアの組み合わせを確認するのは現実的でなくなります。
② 適用範囲を細かく分けたい場合に対応できない
「当直では組ませたくないが、オンコール(バックアップ)としてなら問題ない」 「同日であれば当直・オンコールどちらの組み合わせも避けたい」など、種別ごとに範囲を 変えたい場合、Excelの目視確認では条件が複雑になりすぎて管理しきれません。
③ 人事異動・関係性の変化に追従できない
メモが古いまま更新されず、実際にはもう問題ない組み合わせを誤って避け続けてしまう、 という逆のミスも起こりえます。
NGペア・必須ペアを増やしすぎると、当直不可曜日や中N日ルールと合わせて 「すべてを同時に満たす組み合わせ」自体が存在しなくなることがあります。 本当に必要な制約だけに絞り、定期的に見直すことが重要です。
適用範囲を決めておくと運用しやすい
NGペア・必須ペアを設定する際は、「当直枠のみ」「オンコール枠のみ」「同日は種別を問わず すべて不可」のように、適用範囲を最初から決めておくことをおすすめします。 たとえば「1st当直と2nd当直に若手2人を同時に入れたくないが、片方がオンコールに回るなら 問題ない」というケースでは、範囲を「当直枠のみ」に絞ることで、無用に選択肢を 狭めずに済みます。
当直シフトナビでは、NGペア・必須ペアを一度登録しておくだけで、自動生成時に毎回自動で チェックされます。適用範囲も「当直枠のみ」「オンコール枠のみ」「同日は両方不可」から 選べるため、細かい条件を目視で照合する作業自体が不要になります。
定期的な見直しも忘れずに
設定したNGペア・必須ペアは、半年〜1年に一度は見直すことをおすすめします。 人間関係やチーム構成は変化するため、古い制約が残ったままだと、 本来もっと柔軟に組めるはずの当直表が不必要に窮屈になってしまいます。